【ブライダル業界裏話】持ち込みカメラマンの選び方

ブライダルのカメラマン

ブライダル業界の奇妙な慣習、いわゆる「持ち込み料」ですが、今や疑問を持たない人がいないほどになりました。

カメラマンの持ち込みを検討したいですが…
しかし、ネットで外注業者を検索すると、たくさんあり過ぎて…。

式場カメラマンと持ち込みカメラマンをそれぞれ10年以上従事した経験から、私見を述べたいと思います。

選択基準を考えましょう

先ず担当プランナーのおすすめを断ってまで、持ち込みカメラマンを検討する基準を整理しましょう。

会場専属カメラマンを選ひたくない理由は二つ。

一つ目は、単純に価格が高すぎるから。
二つ目は、サンプルのテイストが合わないから。

テイストが合わない上に高い、という場合もありそうですが、ここでは分かりやすく二つに分けます。

持ち込み業者は千差万別、価格面を優先する業者もいれば、カメラマンの個性を重視して、一枚一枚個性的なレタッチ(画像加工)をする業者もいます。

当スタジオイーストの場合は、標準的な写真データを低価格帯で提供する体制をとっていますが、知り合いのある業者は高級化路線で商売が成り立つ体制をとっています。

そうした場合、当然単価は高いですが、事業は単価×数の掛け算ですから、どちらが正解という訳ではありません。

各持ち込み業者のホームページを見ると、どちらの路線かは類推出来るので、自分基準で選択しましょう。

避けた方がいい外注業者

次は、避けた方がいい持ち込み業者についてです。
悲しい事ですが、判断を誤ると下手なカメラマンに当たってしまう場合があります。

ここ10年来、カメラ機材の進化は早く高機能なモノも、手が届く範囲で買えるようになりました。
また、ここ数年の副業ブームで、写真業界にアマチュア・カメラマンが参入する様になってきています。

当日スナップの場合は、納品後に初めて全体の写真が見れますので、カメラは立派なカメラマンでも、データ内容は…
というケースが少なくありません。

また、データの良し悪しとは別に、服装・言葉遣いなど、結婚式撮影に必要なマナーが習得できていない場合もあります。

また、持ち込みカメラマンとは言え、会場スタッフと協調し、円滑に撮影を進めないと、いい写真は撮れません。
アマチュアほど経験が乏しいので、スタッフと衝突し、気まずい事になったりします。

では、どのように良し悪しを判断するのか…
難しいですが、ネットやメールで問い合わせた時の反応や、ネット上の評判・口コミで判断するしか無さそうです。

メールを出しても返信が遅い、電話で話したところ感じが良くない、などは一事が万事です。
間違いなく避けた方が良いでしょう。

持ち込みカメラマン選びは自己責任ですが、安心感を求めるなら式場専属カメラマンを選びましょう。
技術面のリスクは、実際はあまり変わりませんが、少なくとも万一の際の責任の所在が明白になります。

マッチングサイトをどう考えるか?

ここ数年の新しい業態として、求められる人と求める人を繋ぐ、マッチングサイトというサービスがあります。

元々はプログラマーやウェブライターの様なIT技術系の仕事紹介が多かったですが、最近はカメラの世界にも、そういったサービスが増えてきました。
更にいうと、Googleの方針とマッチしているのか、検索するとマッチング会社ばかりが上位表示されるようになりました。

これらの運営会社はマッチングの成否により利益を得る訳ですから、個々のカメラマンの質が問われている訳では有りませんし、ブライダル業界に詳しいわけでもありません。

カメラマンはアルバイト、ブライダル写真を修行中の初学者や、土日副業のサラリーマンが中心です。

運営会社が手数料を数割取りますので、おそらく本人の手に渡るのは1万円を少し越す程度です。
長く専業で写真をやっている身からすると驚くほど安い報酬ですが、そこが副業ならではの強みとも言えます。

それを理解した上でのお申し込みなら、問題ないと思います。
こうしたサイトは、撮影やブライダルの専門ではなく、マッチングの専門とお考えください。

まとめ

ブライダル写真業界は、長い間、式場専属プロと持ち込みプロの選択でしたが、ここ三~四年はマッチングサイト経由の副業カメラマンの参入で、選択肢が更に増えました。

消費者視点では選択肢が増えて良い事かもしれませんが、価格差がありすぎて、迷いも更に深まったと言えるでしょう。

選択する前に各業態のビジネスモデルを考えることが、カメラマン選びの一助になります。

以上、式場専属カメラマン歴13年、持ち込みカメラマン歴12年のスタジオイースト柴田でした。

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