結婚式の「持ち込み料」が10万円の話

ホテルや結婚式場で販売しているビデオや写真アルバムって、思いのほか高いですよね。

そこで、我々のような外部の撮影業者に依頼しようか?となりますが、その場合は担当者からは「持ち込み料」を請求される場合が多いです。

持ち込み料は、平均3万~5万位のようですが、目黒や文京区の有名な結婚式場は10万以上です。
その金額の「持ち込み料」を支払ってでも当方に依頼されるお客様が、年に数名はいらっしゃいます。

余談ですが、10万円という金額は、当スタジオイーストの料金表では、写真とビデオのセットが買えるくらいの価格です。

あまりの違いにモヤモヤしますが、10万円分の責任感を背負って撮影しているようで、プレッシャーに潰されそうです…(笑)

またそれとは違うパターンで、「食事代(1.5万くらい?)は払うから、なんとか友人として入って貰えませんか」

といった問い合わせを受けることがあります。

正直な話、ホテルスタッフに話がそれとなく伝わっている場合は良いのですが、そうでない場合はトラブルも予想されますので、「友人のフリ」というミッションは結構大変です。

所属のカメラマンも積極的にはやりたがりませんので、私が行く場合が多くなります。

ただ、経験が長いですから、フランス料理フルコースを頂きながら、撮影するのにも全然慣れています。デザートビュッフェでは、自分でケーキも取って堂々と食べます。

友人の皆さんと同じように振舞いつつ、写真はキチンと撮影しますが、これも経験がなせる技です(笑)。

どうしても、負い目を感じますが、今の時代SNSで知らない人と「お友達」になることも多いですから、事前に電話・メールで何回もやり取りする新郎・新婦とは、十分「お友達」といえるのかもしれません。

今は過渡期なのか、ホテルと契約しているスマ婚や楽婚といったプロデュース会社が、ホテルを使って結婚式をひらく場合もあります。

従来型の会場主導、売り手主導のスタイルが、手詰まりになっていると感じます。

消費者が賢くなってきたので、マージンをたくさん取ったり「持ち込み料」で障壁を設ける業界慣例には疑問を持つ人が増えています。

最近の賢いカップルは、ネット情報でブライダル業界のウラ話も十分知っています。

結婚式にお金がかかるのはある程度仕方ないとしても、不明瞭な出費に敏感になるのは当然と思います。


(このブログ記事は、2015年に書いたものを加筆修正したものです)

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